失敗しない鍼灸マッサージ治療院 開業の流れ|資金や集客(集患)の不安を解消

「今までは雇われで働いていたけど、自分で治療院を開きたい!」
「専門学校を卒業したあと、すぐに開業したいけど、何から手を付ければいいの?」
あんまマッサージ指圧師、はり、きゅうの資格は持っているけど、店舗(治療院)を経営するとなると、何から手を付けて良いのかわからないという人も多いですよね。

開業に関する資料はネット上にも多くありますが、具体的な流れや、資金については、なかなか見つからないですよね。

このページでは、鍼灸マッサージ治療院を開業するまでの流れや、資金、集患方法についてまで詳しく説明します。

順番に読み進めて、開業までのイメージを膨らませてくださいね。

 

鍼灸マッサージ治療院開業までの流れ

 
まずは、治療院を開業するまでの流れを最初から説明します。
具体的に治療院を作る行程よりも、大切なのは「計画」です。
考えなしに思いつきで開業してしまうと、失敗する可能性が高いです。しっかり綿密に計画を立ててくださいね。

1.開業する治療院のイメージを書き出す

まずは、どんな治療院をつくりたいのか明確にしましょう。

規模はどれくらい?

治療院の規模はどれくらいの大きさにしますか?
一人でやるのか、今後従業員を雇うのかによって、必要なスペースは異なります。

また、自宅でやるのか、賃貸で新たに借りるのか。
マンション、一戸建てのどちらにするのかも考えておく必要があります。

出張をするのかというのも決めておかないといけませんね。
 

どこで開業する?

治療院の立地も重要です。
ある程度人が集まる都市部でやるのか、
人は少なくても、のんびりした田舎でするのか
後から変更ができませんので、慎重に決めましょう。

駅からの距離や大きな道に面しているなどの、交通の便も併せて考えてくださいね。
 

どんな人が対象?

開業する場所にもよりますが、どんな人が対象なのかも、ある程度絞り込んでおいた方が良いでしょう。
高齢者が多い地域なら、高齢者にやさしい内装を考えなければいけません。
若い人が対象なら、内装をおしゃれにしたり、ホームページでの集患を強化するなどの対策も考えられます。

その他、女性が入りやすい治療院づくりをするなど、実際に患者さんが来ることを想定した治療院づくりが必要です。
 

どんな治療をする?

治療院を開業するためには、最低限資格を持っていなくてはいけません。
さらに、固定客をつけるためには、あなたの得意分野を持っておいた方が良いでしょう。

マッサージ、鍼、灸が満遍なくできる技術を身に着けたら、どれか一つの技術を徹底的に磨き上げるなどの工夫をすることをおすすめします。
 

出張や保険診療はする?

保険診療をするかどうかも、あなたの収益に直結する大切なポイントです。
来院者に対する保険診療をすれば、患者さんにとってはうれしいかもしれませんが、国から出るお金は微々たるものです。

保険診療で儲けることを重視するなら、出張をしなければ大した保険請求はできません。

慈善事業ではないので、やるものとやらないものを明確にし、あなたが生活していくのに困らないようにしっかり計画を立てましょう。

 

2.保健所に相談に行く

大体の開業したい治療院のイメージが固まったら、開業するエリアの市区町村の保健所へ行って、治療院を開業したい旨を伝えましょう。
必要な条件や手続きについて事細かに教えてくれますよ。

各自治体により、開業に必要な設備などの条件が異なります。
ここで確認した条件をもとに、治療院づくりを行います。
 

3.経費の予測をしておく

ここまでの行程を済ませば、経費がどれだけかかるか、ある程度計算することができるはずです。
開院のための初期投資と、毎月かかるランニングコストに分けて計算しておきましょう。
計画をないがしろにすると、後から予想外の出費があって対応できなくなる恐れがあります。

もし銀行や国庫から借入をしないといけない場合には、事業計画書が必要です。
一覧にして提出できるよう準備しましょう。

治療院開業のための初期投資

場所の確保
一番大きな初期投資が場所の確保ではないでしょうか。
自宅をリフォームしたり、マンションを借りたり、新たに新築することもありますよね。
地域により金額が大幅に変わるので、あなたが住んでいる地域で見積もりを取ってみてください。
リフォームや新築の場合は、必ず数社から見積もりを取り、比較検討してくださいね。
設備の確保​
開院する場所の次にお金がかかるのが、設備です。
最低限ベッドと、待合室用に椅子などを用意しなければいけません。
その他、パーテーション、換気扇、空調、看板、事務処理をするデスクなど、必要なものの金額を調べましょう。
以下はざっとした概算です。

昇降機能付きベッド:20万円
まくら:5,000円
待合室用椅子:1脚3,000円
換気扇取付込み:3万円
パーテーション:3万円
空調:10万円
事務デスク:5万円
赤外線治療器:10万円
シャーレ:1,000円
オートクレーブ:10万円
白衣・施術着:1万円

あくまで一例であり、通販などを利用すればもっと安いものもあります。
ネット上で価格がわかるものをプリントアウトするか、見積もりをとっておきましょう。

ランニングコスト

オープンしてからも経費がかかります。
治療院の規模や来院者数によってかなり差が出ます。
多めに見積もっておきましょう。
  • 家賃
  • 光熱費
  • 人件費(自分の分も含める)
  • 灸、もぐさ
  • 消毒用エタノール
  • シーツ
  • まくらカバー
  • 手ぬぐい
  • 宣伝広告費
  • 保険
  • 所得税等の税金
 

4.価格設定や施術時間を決める

初期投資やランニングコストがある程度計算できたら、最低限それを回収できる価格設定でなければいけません。

例えば、初期投資に1,000万円かかって、ランニングコストが月50万円であった場合。
5年(60ヵ月)で初期投資の回収を目指すなら、約67万円の売り上げが必要という計算ができます。

この計算を元に、1回あたりの施術時間、施術料金、来院者数を設定しましょう。
あくまで余裕を持って設定するようにしてくださいね。
 

5.資金が足りない場合、銀行や日本政策金融公庫で融資を受ける

今までの蓄えがあって、初期投資も当面のランニングコストも用意できるなら必要ありませんが、現時点で資金がない場合は、借入をする必要があります。

借入をする方法は、銀行や日本政策金融公庫で借入をするのが一般的です。
高額の融資を年3%未満の低金利で借入することができます。
その代わり、事前に事業計画書の提出を求められたり、面談や審査がありますので、それなりの準備をしなければいけません。

そのためにも、経費や売り上げのシミュレーションは綿密にしておいてください。
 

6.事業計画や資金調達ができたら治療院づくりを開始する

資金が用意できたら、ここで初めて治療院づくりを開始することができます。
治療院づくり着工から開業までの流れは、以下のようになります。

賃貸契約、工事の契約

治療院を開設する場所については、早めに確保しておくことをオススメします。
新築工事の場合はもちろんですが、賃貸を契約したとしても、内部の改装が必要になる場合が多いです。
場所の確保が出来ていなければ、他の準備が一切できません。

部屋の条件についても、大家さんや工事会社と綿密な打ち合わせをして、治療院開設に必要な条件をしっかり伝えましょう。

設備を購入する

治療院を開設する場所の確保ができたら、必要な設備を購入しましょう。
特にベッドやデスクなどの大きいものは、買い替えがききません。
可能であれば、先輩鍼灸師の方にメーカーやモノの評判を聞いてから購入するものを決めましょう。

ベッドや治療機器などは発注から納品まで時間がかかることもあります。
これらがないと開院できませんので、予め構想の時点で決めておくと良いでしょう。​

広告・ホームページの準備

治療院は開設するだけでは、なかなかお客さんは来てくれません。
オープンする日の目途がつき次第、広告を出しましょう。
ただし、治療院の広告には厳しい制限があります。
記載内容に気を付けながら、チラシをつくったり、情報誌に載せる等の広告を打ちましょう。
(規制については、全柔協のサイトが参考になります。)

また、スマホやPCを扱える年代の人たちも対象にした治療院なら、ホームページはつくっておいた方が良いでしょう。
誇大広告はいけませんが、ホームページは今のところ広告規制の対象ではなく、チラシを作成するときよりも、割と自由な表現が可能です。
同時に予約システムなども導入しておくと、予約受付の労力も削減できるのでオススメです。

オープン

準備が全て整ったらいよいよオープンです。
開業して間もない時にはトラブルはつきものです。
オープン前に準備に抜かりはないかしっかり確認しておきましょう。

1日の流れも、予めある程度決めているはずですが、思うようにいかない場合は後からでも修正は可能です。

軌道にのるまでは試行錯誤しながら、あなたのスタイルを確立させていきましょう。

保健所での手続き、税務署へ開業届提出

オープンした後でOKですが、役場への手続き関係も忘れずにしましょう。
治療院開業後に必要な届け出は以下の2つです。
  • オープンから10日以内に保健所に施術所開設届出書を提出
  • オープンから1か月以内に税務署へ開業届を提出
開院までの一連の流れは以上で完了です!
漏れのないように準備を進めてくださいね。
 

鍼灸・マッサージ治療院の集客(集患)方法8選


オープンまでの流れについては、決められたとおりにすれば良いので、特に難しいことはありません。
しかし、ちゃんと来院者数を確保できるかどうかは、あなたの手腕にかかっています。
ここからは、集患のための具体的なノウハウを8個紹介します。
全て実践する必要はありませんが、できるものから取り入れていってみてください。

【集患方法】1.価格設定を安くしすぎない

とにかく多くの人に来てもらおうと思い、価格を安くする人がいます。
しかし、価格設定を安くしすぎることはお勧めしません。

安ければお金がない人でも通いやすいとは思います。
しかし、リラクゼーションではなく、治療院を選んで来院してくれる人たちが求めるのは、安さよりも、確かな技術です。

価格設定が安いと、「その価格なりの技術なのだろうな」と無意識のうちに判断され、逆効果になってしまうこともあります。

国家資格を取得するためにかけた授業料も時間も全て経費と考え、プロとしての振る舞いと価格設定をすることが信頼となり、来院者数増加にもつながります。

【集患方法】2.チラシなどの広告を出す

広告の規制もあるので、思うようなアピールはなかなかできないですが、チラシなどの広告を出すことは、認知度を高めるために有効な手段です。

特に治療院に来院する人の年齢層は、インターネットを閲覧できない人も多く、紙のメディアの方が馴染みが深いです。
少なくともオープン前とオープン後に各1回は広告を出し、効果があるか様子を見ると良いでしょう。
 

【集患方法】3.口コミで広げてもらう

口コミは、来院者が知り合いに広めてくれる行為なので、当然広告の規制はありません。
「友人を紹介してくれたら割引」などのシステムをつくることも、一定の効果が期待できます。

また、フェイスブックやツイッターなどのSNSアカウントをつくり、フォローしてもらうなどの工夫も、無料でできるのでやっておきましょう。

【集患方法】4.ホームページをつくる

チラシなどの広告とは違い、ホームページは今のところ広告規制の対象外なので、治療院をアピールするために作ることをおススメします。
どんな人が施術をするのか、施術所の中はどんな感じなのかなど、ホームページを見ることで、あなたの治療院に来院するイメージを高めるサイトが作れればベストです。

【集患方法】5.ブログをつくる

ホームページを作るのと違いがわからないかもしれませんが、治療院を紹介するためのホームページの他に、日々最新の情報が更新されるブログの作成も一緒につくるのがオススメです。

ブログを来院者さんが読むことで、よりあなたに親近感が沸き、また行きたいと思えるきっかけづくりになります。
また、健康に関するお役立ち情報なども発信していけば、検索エンジンで情報を探していた
人たちにも、あなたの治療院の存在を知らしめることができます。

【集患方法】6.予約システムを導入する

予約の受付を全て電話でしていると、施術を中断することが多くなりますし、管理が煩雑になりやすいです。
ホームページに予約システムを導入すれば、電話を受ける手間を削減でき、あなたは施術に集中できるようになります。

また、利便性を上げ、予約しやすい環境をつくることで、来院までのハードルを下げることにも繋がります。
 

【集患方法】7.売上データを解析し、常に改善を試みる

来院者が増えてくると、データがどんどん蓄積されていきます。
  • 来院のきっかけは何が多いのか
  • どこのエリアから来る人が多いのか
  • どんな施術を希望する人が多いのか
  • 一人当たりの単価は平均いくらか
  • リピート率はどれくらいか
これらは今後の経営を左右する大切な財産です。
定期的にデータを集計し、集客方法や治療の方針などの見直しを随時行いましょう。
 

【集患方法】8.治療の腕を上げる

あなたは治療院の経営者でもありますし、施術をする技術者でもあります。
来院者はあなたのプロとしての技術を求めて来院してくれています。
売上も大事ですが、あなたの治療の腕を上げることも常に意識しておかなければいけません。
 

集客のコストを一気に削減できるのが「ロイテム」

ここまで集患の具体的手法について説明してきましたが、全部をやろうとすれば、かなりのコストと手間がかかってしまいます。
集患も大切ですが、決して施術も疎かにはできません。

アリスプランでは、これらの集患に関する悩みを解決するシステム「ロイテム」を提供させて頂いています。

ロイテムを導入して頂ければ、上記で紹介した集患方法の大部分を解決することができ、あなたは施術に専念することができ、経営の悩みを解消することができます。
  • ホームページ作成
  • SNSと連動可能
  • ブログ機能
  • 予約機能
  • 顧客管理
  • 解析機能
これらの機能が全て含まれています。
興味がある方は、ぜひロイテムの公式サイトをご覧ください。

まとめ:治療院は開業した後が重要

ここまで、治療院の開業にまつわるノウハウをお伝えしてきましたが、大体のイメージは掴めたでしょうか。
行き当たりばったりで行動していると、必ずどこかで行き詰まることがあります。
どれだけ事前に準備をしていたかが、後になって響いてきますので、しっかり計画を立てて、素敵な治療院をオープンしてくださいね。

 

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  • このブログの記事は「中村真徳」が書きました。

    はじめまして!株式会社アリスプランの中村です。
    私は弊社で実際に運用しているのシステム(ロイテム)を用いて主に店舗型サービス業の会社様のサポートをさせて頂いております。
    コンサルではなく、サポートという形です。何卒、宜しくお願い致します。

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