顧客状態からコンテンツの切り口を決める

切り口とは、顧客と商品の関係性を鑑みて、
顧客により理解しやすく伝えるための方法です。

コンテンツを作ろうとなったとき
・あの広告と同じようなものをつくろう
・この前見た動画のエフェクトがおもしろいな

こんなことを真っ先に表現レベルでの議論になってしまうことがありませんか？

様々な表現のアイディアが飛び交うのは
いいことかもしれませんが、
拡散するばかりで、一向にコンテンツがまとまらない
こんな状況は困りものです。

こういった状況に陥るのは、
表現のアイディアの良し悪しを決める
拠り所がないからです。

仮に、いくつかの表現がカタチになったとしても
「なぜその表現でなければならないのか」
を上長やクライアントに論理的にプレゼンすることができず
せっかくの表現アイディアが却下されてしまうこともあり得ます。

そんなことにならないためにも
表現よりまず、ターゲット顧客が内容を
‟理解しやすい方法”すなわち、
切り口を決めることが、先決です。




・切り口から、いろいろな表現バリエーションが生まれる

切り口を最初に考えておけば、
コピーやグラフィックの方向性も
見えてくるようになります。


例えば、
自社乾電池のパワーを認知させるために
乾電池だけで電車を動かすという
「～してみました」型の
切り口を題材にしました。

考えられる手順は、目的や切り口からになるとしても、
切り口は表現の内容次第で変わるかもしれない
ということです。

切り口は、最初の仮説でしかなく、
そこから表現が考え出されますが、
最終的には、
「伝えるべきこと（顧客便益）」をいかに
効果的に伝えていくかという視点で
切り口と表現はバランスを保って詰めていくものです。


 
スマホの普及で、友人との会話やTVなどから
初めてその名前を耳にしたときに
その場で検索することは、日常茶飯事になりました。

これを上手に活用し、
そこから商品に結びつけていく
誘導を設計してみましょう。

まずはストレートに
「〇〇って何？」というニーズに合わせた
検索対策のコンテンツを用意しておくことが重要です。


あちこちにコンテンツがありますので、
自社でコンテンツを一生懸命作るよりも
・まとめサイト
・Q＆Aサイト
・記事広告サイト
・個人のアフェリエイトサイト
などに掲載されるほうが多くの人に
見てもらえる可能性は高いかもしれません。



しかし、いずれにしても企業としての
「受け皿」は必要になりますので、
少なくともあまり知られていない商品カテゴリーに
ついては、その概要が理解できるコンテンツや
よく検索される用語集などは用意しておくことを
お勧めします。

ただし、ここで「売り込み」をするのは避けましょう。
あくまでも、初めてその商品に接する人への
顧客的な情報を心掛けないと、顧客からは
信頼ある情報としてみてもらえません。

十分に気を付けましょう。



・こんなときどうする？

多くの人が、日常生活や仕事で困りごとがあれば
すぐにネットで調べるでしょう。

例えば、
・もっと家事が簡単にできないかな？
・怪我をした時の対処法
・初デートはどこへ行く？
・このソフトが壊れた・・・

などなど。
悩み事や困りごとは様々です。

これは、問題を解決しようと検索をしているのですから
解決策をあなたの商品で提示する絶好のチャンスです。

最初から商品を売り込まず、
「こんなことで解決できますよ」
「ちなみに、こういった商品もありますよ」

というコンテンツを用意してあげると
顧客はあなたの商品を好意的に記憶してくれます。

即買いに結びつかないかもしれませんが
資料請求や問い合わせへの同線を用意しておくと
アクションしてもらう人も増えてきます。


例えば、
「結婚　準備」
などで検索すると婚礼専門メディアや式場
レストラン、指輪、ドレス、引き出物、インテリア
などいろいろな企業、結婚式の準備までのHow Toを
掲載していることがあります。

婚礼の企画・運営を行っている某企業は、
結婚に関するほとんどの段取りがわかる
結婚wikiと結婚式wikiを用意しています。

・ウェディングプランナーのコラム記事
　　　　　　　↓
・自社が運営する結婚式の相談カウンター
　　　　　　　↓
・挙式スタイルや会場選びのHow To
　　　　　　　↓
・パーティの今どきスタイル情報
　　　　　　　↓
・自社の披露宴会場

という、申し込み導線作りに役立てています。

結婚式をしたくない人のためのコンテンツもあり
顧客に有意義なコンテンツが多数あります。




知りたいと思っていることや、求めている答えに
導くことが重要となってきます。
この商品の何について、疑問に思うのか、
何を一番知りたいと思うのか、
そこを徹底的に考えることです。


       
 

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